今回は12月6日に放送された『林修の今でしょ!講座』で特集された『あなたの知識はもう古い!名医が作った【入浴】最新検定2016』についてまとめました。
入浴中死亡事故で今急増しているのは溺死
10年前に比べて1.7倍に増えているお風呂での溺死事故。これは、お風呂の中で寝てしまうのが問題。実は失神状態になっていることがあって、脱衣所から入浴するときの血圧の急な上下が失神状態を起こします。
失神しないためには『眠たくなったら湯船から出る、冷たい水に手だけつける』ことです。
心筋梗塞にリスクがあるのは熱い風呂
脱衣所と湯船の温度差が大きくなれば心筋梗塞のリスクが増えますが、42度以上のお風呂に入ると血液が固まる恐れがあります。これは血小板が熱の刺激で固まるから。『42度を超えないよう』にしましょう。
一番お風呂での死亡事故が多いのは北海道ではない
北海道では2重サッシになっていたり、部屋全体が温められているので脱衣所も温かいので、心筋梗塞のリスクが低いんです。反対に、あまり寒くない地域では脱衣所にまで暖房器具を置かないので、リスクが高め。『脱衣所に暖房器具を置き、浴室をシャワーなどで温めておく』ことが大切です。暖房器具がなければ、シャツ1枚をお風呂の洗い場で脱ぐのも効果的です。
半身浴にダイエット効果なし!
半身浴は全身浴に比べて消費カロリーが少なく、そもそもお風呂でカロリー消費するのは湯船に入る時に跨ぐ時だけ。半身浴で体重が減っているのはただの汗で、水を飲むだけで元に戻ります。むくみには効果はあります。
食べてすぐにお風呂に入ると消化に悪い
ごはんを食べると消化するために胃腸に血液が集まりますが、この時にお風呂に入るとお湯の熱に反応して血液が皮膚側に移動してしまって、消化が悪くなります。食前の場合も血糖値が低いのにさらに下がって意識障害がおこることもあります。『食事前後30分はお風呂に入らない』ことです。
入浴前に緑茶を飲むとカテキン吸収が7倍に
ダイエットには『入浴前にコップ1から2杯の緑茶を飲む』のがおすすめです。
一番風呂は肌に悪い
人間の肌は弱酸性で水道水は中性のため、phの違いが刺激になります。2人以降は皮脂などが溶け込んで弱酸性に近づきます。入浴剤を入れることも刺激が減っていいです。『入浴剤やゆずなどを入れて刺激を弱める』ことが大切です。
30分以上の長風呂は疲労がたまる
40度のお風呂に10分入ると、ペットボトル1本分500mlぐらいの汗をかきます。30分以上入ると長距離走をした時と同じぐらいの疲れがたまります。また、肌のセラミドが溶け出てしまうので、乾燥肌のリスクも増えてしまいます。『冬の入浴は41度で10分』を目安にしましょう。
お湯の後にぬるい水をかけると疲れが取れやすい
お湯と30度ぐらいのぬるめの水を交互にかけることで、血管の伸縮でポンプのように血が巡ります。冷水・水道の水ではだめです。
『①41度のお湯に3分入り、②30度のぬるま湯を手足にかけるを3回繰り返す』のがおすすめです。
激しい運動のすぐ後にお風呂に入ってはダメ
激しい運動の後には細胞が傷ついていて高温になっているので、1時間ぐらいはクールダウンしてからお風呂に入るのがおすすめ。汗のベタベタが気になる時は、ぬるめのシャワーで体を冷やして、炎症を抑えると回復効果も早まります。
熱いお風呂に入ると2日後に持久力アップ
ヒートショックプロテインを高めるためには、試合の2日前に入浴で体温を1度上げること。
入浴しても二日酔いは治らない
アルコールが汗と共に体外に出ることはありません。お風呂で汗をかくと、体内のアルコール濃度が上がってしまうので絶対にダメです。
最後に
まとめると、『朝は熱いお湯で数分間シャワーを浴び、夜は寝る1時間前に41度のお湯に10分入る』のがおすすめの入浴方法です。